合理的配慮について想うこと。
合理的配慮は障害者福祉や障害者就労に携わっていると必ず聞く言葉だ。
「合理的配慮」とは、「障害者が他の者と平等にすべての人権及び基本的自由を享有し、又は行使することを確保するための必要かつ適当な変更及び調整であって、特定の場合において必要とされるものであり、かつ、均衡を失した又は過度の負担を課さないものをいう。」と定義されている。
難しく書いても分かりにくいので、すべての人の機会を均等にする為に配慮してくださいねということだ。
ここで整理しておかなければならないのが、”合理的”配慮となっている意味である。
平等は同じ配慮をすること、公平は同じ結果を得られるということ。
例を出したほうが分かりやすい為、インターネット上に非常に分かりやすいイラストがあった為に転記する。
野球を見ることに関して、フェンスがあって見れない人がいる。ここで平等に踏み台を準備しても、背が小さい子どもは見ることができない。
背の高さによって踏み台を変えることができれば、それは公平に野球観戦ができるということなんだ。
障害者就労に関して、合理的配慮をしながら仕事を続けてもらいましょうということは、この業界にいると、耳に胼胝(たこ)ができるくらいよく聞く。
しかしこの記事では、もう一歩深く踏み込んでみる。
アソシアのスキルアップ研修で学んだMBTIについて
沖縄の株式会社アソシアが、全国でスキルアップ研修というものを行っている。
詳しくば研修のホームページを紹介しておくので気になる人は見てほしい。
ここで2日目の午後をすべて使い、MBTIという性格分析を学んだ。
MBTIとは、心理学者ユングによって提唱された性格分析で、自分の心の利き手を、「外向(E)」か「内向(I)」か「感覚(S)」か「直観(N)」か、「思考(T)」か「感情(F)」か、「判断的態度(J)」か「知覚的態度(P)」かの4タイプを二つに分け、その組み合わせで16タイプに分類する。
ここで注意してほしいのは、特に外向や内向と聞くと、外向のほうがよいと思う人もいるけど、あくまで自分の外に興味があるか、内側に興味があるだけであって、良い悪いを判断するものではないことは注意してほしい。
これがなかなか面白くて、面白いくらい当たっており、人によってこんなに判断基準が違うのか驚いた覚えがある。
インターネットの公式HPで簡易版の分析ができるから、気になるあなたはぜひやってみてほしい。
https://www.16personalities.com/ja/%E6%80%A7%E6%A0%BC%E8%A8%BA%E6%96%AD%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88
例えば思考の人に感情的にに訴えても響かないし、感情の人にドライに判断しろと言ってもストレスになるだけだ。
アソシアでは、チーム全員がのこ分析を受け、お互いが把握しているから、この仕事はあの人が得意だ、ここはあの人が苦手なことだから手伝おうという配慮をするようになって働きやすくなったと聞く。
これって合理的配慮だよね?
合理的配慮て何も障害を持った人だけのものではなく、チームで動くときに、チームメイトでお互いに長所短所を把握して、チームでパフォーマンスを上げて最高の結果を出すものではないだろうか。
そんなことを今日の昼食の時に思ったので、記事にした次第である。
この謎かけはどうだったか、感想を教えてもらえると嬉しい。